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「ぐるりのこと」

会社の映画情報を交換する先輩が微妙な評価で少々不安を抱きつつ、「ぐるりのこと」を観に行きました。

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1993年、何事にもきちょうめんな妻の翔子(木村多江)と法廷画家の夫カナオ(リリー・フランキー)は、子どもを授かった幸せをかみしめていた。どこにでもいるような幸せな夫婦だったが、あるとき子どもを亡くしてしまい、その悲しみから翔子は心を病んでしまう。そんな翔子をカナオは温かく支え続け、2人の生活は少しずつ平穏を取り戻してゆく。

先日観た「西の魔女が死んだ」の原作者の梨木香歩さんが同タイトルのエッセイを書いており、てっきりソレだと思ってたんですが、全く関係ないみたいです。

↓梨木香歩さん版「ぐるりのこと」

感想はとにかく衝撃が強くて重かった。

結構、私も「ちゃんとしなきゃ」「私がしっかりすればいいんだ」と思いがちなので、主人公の翔子の気持ちがすごく良くわかるんです。
カナオのような男性は、いい人なのはわかるんですが・・・絶対にイヤだ(笑)。
翔子が会社の同僚がやってはいけない行動を我慢強く注意するシーン、最近のめいにもしょっちゅう同じことが起こっているので、特に痛かった。おかしいな、めいも新人のはずなんですがw

だから翔子の心が少しずつ壊れていくのにまわりが気が付かないのがものすごくもどかしくて。
泣きながらしっかりできない自分を責めるシーンは涙が止まりませんでした。

でも、少なくともこのような作品ができた、ということはめいと同じ経験をしている、もしくは理解できる人間が居るということ。
それはすごく励みになりました。自分自身は解決はしないかもしれないけど、同じ思いを分かち合える人がどこかにい居る、というだけで本当に嬉しかった。

あと、この話は翔子とカナオの10年間を描いているのですが、カナオが法廷画家のため、過去の実際の事件の裁判が何件か登場します(もちろん名前は別名ですが)。
現実とは違うかもしれませんが、いくつかの事件もまた振り返って色々と考えさせられました。

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コメント

カナオはイヤですか(笑)。
なかなか包容力があるようにも見えたんですけど。
橋口監督ご自身が一時期ウツ病だったそうで、この作品にはその経験が反映されているようですね。
微妙に前向きな終わり方に救いがあるし、リアリティがあったように思います。

投稿: ふくちゃん | 2008年6月27日 (金) 23時59分

包容力があるのはわかるんですが・・・イライラしそう(笑)。
そんなところが私は翔子とつながる部分があるのかも。
「もっときちんとしてよ!」と毎日怒鳴りそう(爆)。
あ、私もあの人物が加瀬亮さんだったのは驚きました。

投稿: めい→ふくちゃんへ | 2008年6月28日 (土) 05時28分

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